最近、教育学の中にも国際化(Internationalization)という言葉がよく使われます。国際化は(globalizationグローバライゼーション)とよく比較されますが、その違いは国際化が国境を残したまま交流が行われるのに対し、グローバライゼーションはそれを無視して行われることです。
人格形成の過程で、行動や価値観に違いがあることを認める文化的統合を目指すことは今後の大きな課題ですが、この過程で、文化変容(acculturation)が当然のごとく行われます。今の日本の文化習慣も開国前と比較するなら大きな文化変容を遂げています。しかしながらInternationalizationは、自分の生まれ育った文化を否定することではありません。日本の将来を憂うあまり、「これだから日本人はだめなのです。」などと評する書物を目にする機会が増えている現状はとても残念なことです。
本校でもアメリカ、イギリス、フランス、カナダ、オーストラリア、さまざまな文化を持つ先生方が教鞭をとっています。「日本人が日本人の良さを一番知らない。」とよく談笑します。自分の良さをしっかり見つめ、又他人の良いところをみつけ、励まし、誉めて、育てていきたいのです。教育とは人を育てるという仕事です。未来に続くすばらしい仕事だと思うのです。
COM ランゲージスクール 人間科学博士 学院長 大江昌恵 Masae Oe
甲南女子大学 文学部フランス文学科卒
甲南女子大学大学院 人文科学総合研究科 心理・教育学専攻 人間科学修士
甲南女子大学大学院 人文科学総合研究科 心理・教育学専攻 人間科学博士
日本フランス語教育学会会員
日本社会教育学会会員
表千家講師 桑原専慶流師範華監評議委員 公益財団法人日本いけばな芸術協会正会員
芦屋交通安全協会理事 芦屋市防犯協会会員 芦屋市商工会法人会員 芦屋市青少年育成愛護委員
ロータリークラブ・ロータリー米山記念奨学生カウンセラー